本屋さん

小さな町の小さな本屋から・・・放射能対策・暮らし・子育て・絵本・・・皆さんに役立つ本、心がほっとする本をご紹介します。
(4人の男の子のおかーちゃんでもある本屋の娘が紹介します)
【石井書店】丸森町字町東55(TEL:0224-72-1118 FAX:0224-72-6568)


びんぼう神様さま
高草洋子画・文
地湧社
998円

 ずっと気になっていたのですが、表紙のいかにも貧相な貧乏神さまを見ると、読む気になれない本でした。ふとしたきっかけで読み始めて見れば、あまりの面白さに、もう途中でやめることができません。
 貧乏神に住みつかれてどんどん貧乏になっても不平ひとつ言わずにこにこと仲のよい松吉夫婦。それどころか毎日神棚に向かって貧乏神さんに感謝する始末・・・調子のくるった貧乏神は、何で貧乏にするしかできない俺が神さんと呼ばれるんじゃろうと悩み始めます。私も貧乏神と一緒に悩み、考えているうちに、大変なことが起こります。大飢饉です。さすがの松吉夫婦も一人息子のうし松がやせ細っていくのをもう見ていられず、『もう貧乏神なんぞ拝むのはやめにしよう』と言ってしまいます。
 その直後に事態は最悪になって・・・その後貧乏神がどうしたか、は読んでいただく事にして、私は読むうちになぜだか知らん心をうたれ涙を流していました。いろいろなことを考えさせてくれる物語ですが、貧乏神が、自分は何で存在するのか、悩み苦しみ気づいていく姿は、すべて私たち一人ひとりの姿と重なっていきます。良いも悪いもなく、上も下もなく、優劣もない、本当はひとつで皆がつながっていること・・・日常生活で忘れがちな、生きていくために本当に大切なことを思い出させてくれる本です。


節約精神―昔のお母さんが知っていて、今のお母さんが知らないこと
中谷 比佐子 著
三五館
1,155円

「節約する」のはどんな時でしょう?今はたいていお金が足りないから、とか電力不足だから、とか何かが足りないから仕方なく、という感覚が一般的ですが、この本でいう「節約」はそうではありませんでした。<節約とは本来「節を弁(わきま)え約束を守る」ということだった・・・大自然からいただく命をみんなで共有し、役立て、大切に使い切る暮らしを節度をもって約束したのが「節約」です。>この一文にはっとしました。 そして、<美しい節約は人の心を雅にします。心が穏やかになると周りの人や動植物すべてに優しく接するようになります。優しさは愛です。愛を持つと、与えられる喜びが湧き、自分自身も与えることでますます幸せになり、運も向上します。>思えば、今の節約は自分の都合、本当の節約は自分以外のすべてのもののことを考えてするもの。自分のことばかりで、ほかはどうなってもいいというのでは幸せになれないのはもう明らかです。みんなのことを思って行動すること、選ぶこと、ものを使うことは自分を幸せにする!のですね。昔の日本人の日常に当たり前にあった知恵・・・糸が切れてしまって私たちが両親、祖父母から受け継いでこれなかった大切なものがここにあります。すぐに実践できることもたくさんありそう。今の時代だからこそ、その精神をもって暮らしていけたらと思います。福を招く本です。


楽しい子育て孫育て
小林 正観 著
学研パブリッシング
1500円

去年10月に亡くなった小林正観さんはたくさんの著作を残してくださいましたが、そのうちの1冊でも読むときっと人生が変わってしまうのではないかと思います。(面白くわかりやすくものの見方・宇宙の法則を教えてくれるので、読み出すと全部読みたくなります。私はほとんど集めてしまいました)その中で、子育てについてまとめて書いてくださったのがこの本です。子どもは100%天才で生まれてくる、その才能の芽を知らず知らず毎日摘み取っているのが私たち一般の親のようです。逆に世の天才を育てた母親たちは「あなたはあなたのままでいいのよ」という態度を貫いた。(簡単なようでいて徹底するのは非常に難しい!だから天才は少ないのですね)親がこういう子どもになってほしい、という「思い」を持てば持つほど、思い通りにしようとすればするほど、(子どもは思い通りになるものではないので)子育てが苦になる。子どもは、ここがいけない、あれはいけない、こうならないといけないといわれ続け、これまた苦しく、自信・元気をなくし、持っている才能も無くしていく・・・。そんな悪循環を断ち切るために役立つ、親も子どももすごく楽で楽しい子育ての方法論。こんな子育てができたらきっと世の中は本当に平和になり、みんなが幸せを感じながら生きられるようになるだろうと思います。いろいろなことが心配な今だからこそ、子どもの心身の健康のために、笑顔で子育てがしたい。(お母さんの笑顔は何よりの元気・免疫力アップのくすりなので。)そしてやさしくあたたかい心を持ったまま大人になれるよう、大人が、親が、競わない・比べない・争わない生き方をする。知らず知らす競って比べられ、人と比べて、争って生きてきた私たちにはすぐには難しいことかもしれません(私自身心がけていても、あるとき逆戻りしていたり・・・)でもいろいろなことの問題の根源がここにあると気がつけば、実践する価値は大。「子育てしない子育て」で、楽しく、世の中を良くしていけるのですから。子どもにかかわる人必読の(またはできればぜひ読んでほしい)1冊です。ちなみに男の子の育て方に悩むお母さんにも役立つ情報ありです。


わが子からはじまる原子力と原発きほんのき
クレヨンハウス・ブックレット

上田 昌文著
クレヨンハウス
525円

クレヨンハウスのブックレット、もう読みましたか?昨年8月に創刊され、現在まで7冊出ています。創刊にあたっての落合恵子さんの言葉です・・・『かつてクレヨンハウスは、チェルノブイリ原発事故のあと勉強会をし、ささやかながら反対運動もした。しかし、それを持続してこなかった。ほかにやることがいっぱいあって、という言いわけが子どもたちに通るわけがない。責任はきわめて大きい。その反省からこのブックレットを創刊する。 この小さなメディアをつくりつづけながら、「あなた」と柔らかくつながり、共に勉強していこうと思う。もう、知らないとは、知らされなかったとは、知ろうとしなかったとは決して言えない。 サブタイトルの「わが子からはじまる」は、そこから出発し、けれど血縁を越えて、という意味である。』
私たちがチェルノブイリを忘れかけ、日々の生活に追われているうちに、多くの犠牲を出しながら、処理できない廃棄物を作り続けながら、国策として原発は作り続けられ、稼動してきました。原発はクリーンなエネルギーという真っ赤なウソと共に。でもフクシマ以後、原発について、知る機会が増えました。本当の姿を思い知ったはずです。人類は原子力に手を出してはいけないことも・・・子どもたちを守るために私たちができること。知ること、選ぶこと、つながること、そして動くこと。このブックレットはそんな私たちを応援してくれます。それから、クレヨンハウスが出している育児と育自の雑誌月刊クーヨンもぜひ!無理しない、でも私も自然も大切にする生き方、子育てのヒントがいっぱいです。
     


子どもたちに伝えたい
原発が許されない理由

小出裕章著
東邦出版
1260円

 「原子力発電ってどういうもの」「どうして危険な原発をこんなに作ったの」こんな子どもたちの問いにちゃんと答えられるでしょうか?この本は反原発40年の小出先生が、なぜ原発は許されないかを10歳の子にもわかるように解説したものです。データのグラフもカラーの図解もとても大きくて、よく理解できます。(今まで出た原発についての本の中でもいちばん読みやすい。大人にもお勧めです)原発の始まりと現在の状況、それでも大人たちが原発をやめない理由、未来に向けて私たちがなすべきことは何か、が書かれています。これを読んでもなお原発は必要といえる人がいるのだろうか?知らなかったとはもう言えない。真実を知って、原発のない世界を選ばなくては・・・。


あっちゃん あがつく
さいとうしのぶ作(みねよう・原案)
リーブル刊
1890円

 あっちゃんあがつくあいすくりーむ♪うたってたのしむたべものあいうえお。たべものを描かせたら天下一品!のさいとうさんが描く食べ物たちが、どのページでも子どもたちさながら元気いっぱいいろんな遊びをしていてほほえましく、見飽きません。(こんな遊び、むかしよくやったなあ、とか・・・)自分の名前のページを捜すのも子どもたちは大好き。一緒に歌って、覚えて楽しめて遊び図鑑にもなってるおとくな1冊です。


放射能の中で生きる母たちへ
野呂美加著
美術出版社
1365円

 野呂さんが祈りをこめて書いてくださったお母さんたちへのエールです。今日本で起こっていることは、19年間チェルノブイリのこどもたちとその家族とかかわってきた野呂さんから見れば、理不尽なことだらけ、人災で子供たちを危険にさらしている状態です。それでもできることはある、その経験から大切だと思うことを伝えてくれています。この本を読んで私は、チェルノブイリの人々から見たら私たちは恵まれている、自分達でできることもたくさんある、と思いました。そして放射能の中で苦しんでいる人々のことを何も知らなかった、知ろうとしてこなかった自分を恥ずかしく思いました。「放射能とは不思議なものです。お金で買えない大切なものが見えてくるようになる」何が一番大切なのか、どう生きていきたいのか・・・誰かが犠牲にならないといけない経済の繁栄や偽物の豊かさはもういらない。子どもたちが健やかに優しく成長しますように。自分を見つめなおすきっかけと勇気をもらえる本です。


チェルノブイリから学んだお母さんのための放射能対策BOOK
野呂 美加著
学陽書房
1365円

 今年7月に丸森でもお話会をしてくださった野呂美加さん。1992年から昨年までの19年間、チェルノブイリで被災した子どもたちを夏休みの1ヶ月間日本で保養させるという活動をされてきました。その土地で取れた物を食べるしかないベラルーシの農村の子どもたちは内部被曝によって’病気の花束’と呼ばれる様々な症状を抱えています。でもわずか1ヶ月の保養でも、それらの症状が改善され元気になる子どもたち・・・実際に子どもたちを見続けてきた野呂さんだからこそ書ける具体的な対策。食事編、日常生活編、こころ編・・・一つ一つに愛をこめて書いてくださっています。何もわからない私達が迷ったり悩んだりした時、きっとよい方向に進んでいける、そんな力をもらえる本です。
「今私たちの目の前には、二すじに分かれた道があります。一本はチェルノブイリの繰り返し。それは、人災で被害を拡大させるという道。そしてもう一本は、放射能の恐怖から人類を解放する道です。私たちはどちらの道を行くのか。」選ぶのは私たち。ひとりでも多くのお母さんにこの本を。そして子どもたちと大地を守るためにつながっていきましょう。


永久保存版 肉も野菜もこれで安心 放射能を落とす下ごしらえ
椎名玲・吉中由紀著
中央公論新社
1260円

 これくらいまでなら安全、と言えるしきい値がない放射性物質だからこそ、少しでも口から入る量を減らし内部被曝を防ぎたい。日本ではそもそもの基準値が高いということもあって、安全とされて市場に出回っているものでも汚染されている可能性は否定できません。食事は毎日毎日のこと。幸い、日本人が昔からやってきた料理の下ごしらえが、含まれている放射性物質を落としてくれることが立証されました。(50~90%!)この本には、食の汚染の基礎知識、食材ごとの下ごしらえの方法(イラスト入りでわかりやすい)、放射能から身を守る食の知恵、生活のQ&A・・・と食に関する知りたい情報がぎゅっと詰まっています。保存版というだけあり、今まででいちばんわかりやすく、使いやすいと思う1冊。食事を作るときのひと手間。少し面倒に思うこともあるかもしれませんが、逆に言えばこのひと手間で減らせるならもうけものではないでしょうか。一番大事な食だからこそ、家族を守るために自分でできることはやっていきたい。実践することで不安を減らせると思います。


自分と子どもを放射能から守るには
ウラジミール・バベンコ著
辰巳雅子訳
今中哲二監修
世界文化社
840円

この本の原書はチェルノブイリ原発事故により健康被害を受けた人々のために2003年に書かれました。少しでも早く伝えたいと、訳者の辰巳さんが部分訳して{ベラルーシの部屋ブログ}で紹介し注目されました。長年放射能から人々を守ることを目的としてきたベルラド研究所で蓄積したデータを基に書かれていて、今の日本でも生かせる知恵が詰まっています。台所で今日からできること。いっしょなら簡単に!ベラルーシから届いた小さいけれど大きな希望の本。


脱原発社会を創る30人の提言
池澤夏樹・坂本龍一・池上彰ほか著
コモンズ
1575円

脱原発は実現しますか?させなくては、いえ、しなければ子ども達にバトンタッチできません。それはできると思います。そのために何が問題か、どんな可能性があるかを知ることが第一歩。さまざまな立場の30人の提言。映画監督はなぶさあやさんの「放射能の怖さは、時間に対する想像力と目には見えないものに対する想像力がなければ、感じ取ることができない」という言葉にはっとする。目には見えないいのち、いのちのつながり…私たちは、想像力を取り戻し、どう生きていきたいかを考えるチャンスをもらったのかもしれません。


ロバのシルベスターとまほうの小石
ウイリアム・スタイグ作
瀬田貞二訳
評論社
1365円

石をあつめるのが大好きなロバのシルベスターがある日まほうの小石を見つけます。でも帰り道にライオンに出会ってしまい・・・このごろ子どもに要求ばっかりしているな、と思うとき。子どもが元気でいてくれる、それだけでなんて幸せなことだろう、と思い出させてくれる本。地味だけどしみじみとあったかい味わい深い絵も魅力です。


石井書店でもお待ちしています。

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