てとてと:朝日新聞の記事

asahi.com で「みんなの放射線測定室・てとてと」が紹介されました。

食材の放射能 農家自ら検査 2011年11月18日

細かく切り刻んだニンジンの葉を測定器のケースに入れる測定室のメンバー

 県南の農家たちが23日、自前の放射性物質の測定器で食材の安全性を調べる「みんなの放射線測定室・てとてと」を大河原町に開く。東京電力福島第一原発事故で食べ物の放射能汚染に対する消費者の不安が広がる中で、農家が独自に動き出す。
 「てとてと」を立ち上げるのは、県南で有機農業を営む農家たち。名前の由来は「手と手と」。人々の結びつきを大切にしたいという思いを込めた。原発事故後、自治体が野菜などの抽出検査をしているが、「自分たちが作った農産物の測定値を知りたい」という思いから企画した。
 チラシを配ったり、インターネットで呼びかけたりして寄付も募り、約150万円の測定器を購入。大河原町の蔵を改装して「測定室」にする。メンバーは、福島市で市民団体が運営する測定施設を見学し、研修を受けてきたという。
 測定するのは、自ら収穫した農産物や消費者が持ち込む市販の食材など。放射性セシウムや放射性ヨウ素などを1キログラムあたり10ベクレルまで検出できるという。数値を正確に測れない母乳や水、尿は対象外だ。

てとてとが買った放射線測定器=いずれも大河原町

 料金は1検体あたり1千円で、電話やインターネットによる予約が要る。測定してもらいたいものを宅配便でてとてとに送ることもできる。
 てとてとの運営メンバーで、丸森町で農業を営む北村みどりさんは「行政の測定で『不検出』とされても、具体的な数値がないので、生産者も消費者もそれ以上の判断ができない」。代表の三田常義さん(59)も「数値が分かれば、こちらも安全と信じられるものを提供できる」と話す。
 21日から予約の受け付けを始めるが、すでに「家庭菜園で作った野菜を調べたい」「測定しないと、安心して孫に食べさせられない」といった問い合わせが来ているという。
 23日は午後1時からオープニングセレモニーがあり、測定の見学や放射線測定の講座などがある。
 問い合わせは、てとてと(0224・86・3135)。ウェブサイト(http://sokuteimiyagi.blog.fc2.com/)も設けている。(福島慎吾)

(asahi.com より転載)

カテゴリー: お知らせ パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください