本日、丸森町 舘矢間まちづくりセンターに於いて「放射能汚染のリスクを自分で考える」と題して今中哲二氏の講演会がありました。
130部、用意していた講演会のレジュメがすぐに足りなくなるほどの盛況でした。
またNHKを始めとするメディアのカメラが何台も並び取材をしていました。
最後のまとめの方で、原発事故の後、国が「直ちに健康に影響は無い」と言ったことを受けて
予防原則
よくわからないことがあるとき、人々の健康を守るべき行政は、”影響がある”という姿勢で取り組むべきである。
と話されました。
とにかく原発はやめにしよう!とも話されました。
質疑応答ではとにかく健康調査を広くやって記録を残し、経年変化、放射腺の影響を強く受けたところとそうでないところの「比較」が後年出来るように今やれる事をやっておくべき。できるだけ多くのデータをとっておく必要性を強調されていました。
チェルノブイリ原発事故が起きた後、周辺30km圏内の村や町が無くなり地域社会が消滅した。私がずっと言い続けてきたこと。
講演会の後の質疑応答では予定した時間を超えて質問に答えていただきました。
その後、夕食会を兼ねた懇親会までお付き合いいただきました。
講演会の最後に司会の方が
「宮城県に放射能汚染は無いという講演会がいくつも開かれたけれど、今日のこの会は、宮城県に放射能汚染はある、という大前提に立って講演会が行われた事自体にも意義があった。」とまとめられていました。
子どもたちを放射能から守るみやぎネットワーク
代表:太田さんのコメントを転載します。
さて今中先生の講演会、ご参加、お手伝いどうも有り難うございました。
当日は報道発表250名!ということにしましたが、
本当に多くの人にあちこちから参加して頂きました。
来られなかった方もいらっしゃると思いますが、
サイトの方に当日の紹介とユーストリームの中継が貼ってありますのでご覧ください。
私が特に印象に残ったのは
「サイエンスではよくわからないことがある時、
人々の健康を守るべき行政は影響があるかもしれないという予防原則に立って行動するべきである」
ということです。
学者の意見も割れる中、人々を安心させるには「安全です」というだけではだめで慎重な対応をとり、
きちんと「安全を確認」することで初めて安心と信頼は得られるものだと思うのです。
講演会終了後の夕食会では
「福島原発の事故では本当に精神的ショックを受け、フクシマ性神経痛!になり、
杖をついて歩かなくてはならないほどだった。」など
人柄を感じせるお話も聞けました。
とてもお酒の好きなヒューマンな先生でした。
私事になりますが、別れ際、先生は大分酔っておられながらも、
「味噌造りは続けるんでしょう」と私に言われました。
その言葉の奥には「続けなさいよ」と言ってくれているようで、
迷う背中を押された感じがしました。
放出されたものがいろいろあるが、ほとんどセシウム。
測定しやすいから、チェルノブイリに比べて対処しやすいという話を聞いて、
少し安堵しました。
・健康診断を福島だけでやっていても意味がない。
・汚染の度合いの違う対照区があるということが大変重要。
・丸森子ども83名だけでいいはずがない。
・行政としての姿勢は、リスクの可能性があるのなら予防を徹底するというのが大原則だ。
・食品測定器、高額のものを導入しても、測定時間が短いために検出下限値が高くなってしまい、
役立つ情報になっていない。ある程度時間をかけた測定をしないと意味がない。
といったお話が印象に残りました。
インターネットで生中継をしていただいた”IWJ_MIYAGI“さんの録画を貼らせていただきます。
以下は質疑応答部分です。
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