阿武隈川の水を水道水にして本当に安全でしょうか?

阿武隈川を水源とする水道水中の放射能検査について

阿武隈川の汚染については新聞報道などでも取り上げられ、海に流れ出る放射性セシウムの量が1日あたり約500億ベクレルにものぼることが分かりました。

また、みんなの放射線測定室「てとてと」代表の三田さんの測定により川沿いの空間線量が1マイクロに及ぶ高線量の場所が数か所測定されています。

角田市、亘理町の一部の地区また岩沼市の全域ではこの阿武隈川の水を水源として水道水が供給されています。

東北大による各市町の放射性物質検査では放射性セシウムとヨウ素は不検出とされ(検出限界値1.2~1.4Bq/kg、宮城県ホームページ)飲料水として供給されていますが、検査は放射性セシウムとヨウ素に対してだけで、その他の核種については何も検査されていません。

阿武隈川は郡山市や福島市を通り岩沼市と亘理町で太平洋に注ぎます。原発事故による高濃度の放射能汚染地域から流れて来ており、下水、除染に使用した水、雨水や今後は雪解け水などがこの川に注がれる事を考慮すると、セシウムとヨウ素だけの検査で飲料水として安全とするには不十分であり、あらゆる核種が含まれている可能性を考える必要があります。

原発事故からすでに9カ月が経ち、この地区の約6万人の人々が汚染された水道水を毎日飲用している可能性もあります。

飲料水による内部被曝の危険性を考えると、セシウムのより詳しい検査とストロンチウム等の検査が早急に必要ではないかと考えています。

阿武隈川を水源とする水道水の供給地区。

角田市、隈東地区(水道水割合、阿武隈川80%、七ヶ宿ダム20%)、人口約7千人。

亘理町、逢隈地区(水道水割合、阿武隈川100%)、人口約1万人。

岩沼市、全域(水道水割合、阿武隈川10%、七ヶ宿ダム90%)、人口約4.3万人。(現在水道施設改修工事のため阿武隈川の水は10%ですが改修工事が終わり次第阿武隈川の水が増える予定。)

 

 

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