河北新報:丸森も賠償対象

河北新報(2012年04月06日金曜日)からの転載です。

宮城・丸森も賠償対象 東電伝達、福島県外で初

 東京電力は5日、福島第1原発事故に伴う精神的損害の賠償金として、宮城県丸森町の妊婦と18歳以下の子どもに、1人20万円を支払う考えを同町に伝えた。福島県外の自治体が賠償の対象になるのは初めて。丸森町は賠償対象となっている福島県の市町と隣接しており、放射線量も同等かそれ以上だとして、県境で線引きをしないよう求めていた。
 保科郷雄丸森町長が東京・内幸町の東電本店を訪問し、広瀬直己常務らから説明を受けた。昨年3月11日時点で町に住んでいた約2200人が対象で、原発事故後に自主避難したかどうかは問わない。妊婦を除き、19歳以上は賠償しない。
 広瀬常務は丸森町について、福島県で賠償対象となっている23市町村のうち相馬市、伊達市、新地町と隣接していることを指摘。原発からの距離や放射線量なども挙げ、「賠償するべき地域だと総合判断した」と述べた。
 放射線量は賠償対象となっている23市町村に含まれていない福島県白河地方と同等だとして、白河地方9市町村への提示内容と同じにした。
 保科町長は「県境にこだわらず賠償対象としたことは評価できるが、福島県内の23市町村と同じ対応になると思っていたので若干不満だ」と話した。町議会などと検討し、後日回答する。
 東電はまた、丸森町を除く宮城県南の山元町白石市角田市については、賠償対象としない考えを明らかにした。「線量が賠償対象ではない福島県会津地方に近い」(広瀬常務)としている。

カテゴリー: 日々 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください