宮城県南部では川島隆太氏を始めとする東北大学の先生方がことあるごとに放射能による健康被害より煙草の方を心配しろと講演しています。好んで吸っている煙草と、望まないのに暴力的に被曝させられた放射能を比べています。まして放射線の影響が大人の何倍も過敏だとされる子供が煙草を吸うでしょうか?
東北大学の先生方は原発事故直後にも丸森町の子供に屋外で遊んで問題ありません。地面を転がって遊んでも大丈夫です、とか内部被曝による健康被害は考えなくて良い、とも言っていました。
人類が初めて経験する事態です。誰も本当の事はわかりません。健康に放射能は危ない、という意見と危なくない、という意見の両論が提示されるべき状況であるはずなのに危なくないという意見ばかりが宮城県南部では提示されています。
福島大学放射線副読本研究会の副読本では現状の放射線と被ばくの問題をどう考えたらいいか提示してくれています。たとえば煙草と放射線の問題についてはこんな風に書いています。
あなたが病院で医者から「今日は無用な放射線を少し浴びてもらいましょう。なぁに,喫煙や肥満の方がリスクが高いですから,そちらを気をつけて下さい」と言われたとします。あなたは納得できるでしょうか。
是非一度ご覧いただいて皆さんの判断の一助としてください。
※副読本「放射線と被ばくの問題を考えるための副読本」(pdf/3.6MB)
※放射線副読本研究会について
(メンバーの中には丸森町で2011/05/18にあった矢ケ崎克馬さんを囲んでの茶話会に参加された方のお名前も見られます。真摯に話をされていた事を覚えています)
この資料は「放射能から岩沼を守る会」の記事で知りました。ありがとうございます。