原発事故子ども・被災者支援法

子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク(子ども全国ネット)
代表者MLからの転載です。


すでに、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、
来週7/10(火)に、「原発事故子ども・被災者支援法」に関する院内集会が開かれます。
各地で放射能から子どもを守ろうと活動している皆さんに、ぜひ参加いただきたくご案内いたします。

先日来、この法律が可決されるまで、事務局からアクション呼びかけをさせていただきました。
そして、無事、可決されたわけですが、かねてからお伝えしている通り、
この法律は、ここからが勝負です!

法律というだけで、ちょっと敷居の高い感じがしている方もいらっしゃると思います。
私もそうでした。
けれど、委員会を傍聴に行った時に感じたのは、
守る会などに取り組む私たちがやっていることは、この法律が実効性をもつことで解決する!という思いでした。
避難している人たちへの補償も、できない人たちへの支援も、すべて盛り込まれています。

ただ、法律の条文自体は、基本法とでもいうべき内容で、確かに、子どもを放射能から守るべきという内容が並んではいるのですが、
・どの範囲(線量の高さ)の子どもたちに適用されるのか。
・具体的に、どのような施策が講じられるのか。
といったことが全く書かれていないのです。

けれども、
・胎児(妊婦)であった子どもにも適用されること
・「内部被ばく」という言葉が明記されたこと
・自主避難の権利を実質的に盛り込んだ内容になっていること
・放射能の影響による疾病だという証明を被害者側がしなくても補償されること
など、画期的な法律でもあるのです。

この法律が可決されるまでの審議の中で、提案議員さんたちによる、
この法律をどういうものにしていきたいと思っているのかという熱い思いがあぶり出されていました。
議事録が下記にありますので、ぜひ、目を通してみてください。

衆議院復興特審議録 6月19日
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kaigiroku.htm
(右の「東日本大震災復興特別委員会」から入って,6月19日の第7号をクリックしてください。この法律についての衆議院での審議のすべてが議事録で読めます。)

参議院復興特審議録 6月14日
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kaigirok/daily/select0207/main.html
(参議院は30日以内の審議録は特設ページで直接見れるようになっています。なので上記のアドレスは今後変化します。)

この法律を政令や制度として実効性のあるものにしていくために、
日弁連が中心になって、ロビィング活動を進めていくために、
「原発事故子ども・被災者支援法ネットワーク(仮称)」を立ち上げることになりました。
そして、この支援ネットに対して、より市民の声を届けていくための場として、
ここまで国会議員とともに声をあげてきたNGOが中心になって「市民会議」を立ち上げることになりました。
「原発事故子ども・被災者支援法市民会議(仮 称)」には、子ども全国ネットも世話人として名を連ね、
みなさんにこの法律について情報提供し、多くの人へ情報を届け、協力を要請し、
また、多くの人の、とりわけ声が届きにくい地域の声を市民会議に届けることに関わっていく予定です。
とくに、福島以外の高線量の地域の声など、ぜひ届けていただきたいと思います。
(子ども福島や避難者の会などの代表者は世話人に入っているのですが)

「市民会議」自体が実質的な組織を持つということではなく、
支援法推進を求める市民側の声を立法や行政に挙げていく上での、ゆ るやかな連携のとりまとめ役となる方向です。

そこで、7月10日(火)に、両方の立ち上げ集会が行われます。
ぜひ、多くの人が集まって、国会議員のみなさんに、この法律の重要性を知ってもらいたいと思います。
11時~11時半 「原発事故子ども・被災者支援法市民会議」の設立集会
11時半~13時 「原発事故子ども・被災者支援法ネットワーク」の設立集会

場所 参議院議員会館B107号室(80名定員)
参加予定 谷岡郁子議員(民主)、川田龍平議員(みんな)、阿部知子議員(社民)ほか、全議員告知済

市民会議の集会は、概要の説明とあいさつ等の予定です。(30分ですし)
ネットワークの集会は、日弁連担当者より、この法律についての下記のような内容が予定されています。
・本法律制定の意義と今後の課題
・被害者・被害自治体・支援者の方々からの要望
・福島の実状についての報告
・国会議員の方々からの発言

可能でしたら、日弁連HPより、申込みをしてほしいそうですが、当日参加も可能です。
立ち見が出るほどの参加者で会場を埋めようという呼びかけです。
http://www.nichibenren.or.jp/event/year/2012/120710.html

参加団体のみなさんも、支援者として、また当事者としての意見を言っていきましょう。
私たちの思いを、この法律の行方にこめて、今後の放射能対策を進めていきましょう。

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