白石市長選挙アンケート調査結果

この度、白石の会と仙南の会の両者で、白石市長選挙アンケート調査を行いましたが、その結果が、予定候補者のお二人から別添のように届きました。


白石市長選挙立候補予定者
○○ ○○ 様

放射能汚染廃棄物の焼却に反対する白石の会
共同代表 吉田 隆夫
共同代表 岡崎 正治
放射能汚染廃棄物の焼却に反対する仙南の会
共同代表 長谷川 進
共同代表 人島 定雄

市長潟挙へ臨む立候補予定書公開アンケートヘのご協力のお願い

地方自治と、民主主義の発展、市民生活の安心と安全を守り地域の発展を目指して、今回の市長選挙に立候補の決意をされたことに敬意を表します。

わたしたちは、仙南地域広域行政事務組合が行つている、放射能汚染廃棄物の焼却処分に、環境被害、健康被害を危惧し、次の世代に「安心・安全Jな環境を引き継ぐためには、放射能汚染廃棄物の「焼却処分」の中止と「隔離保管」が必要と考え、運動を進めている「仙南2市7町」の住民でつくる市民運動団体です。

さて、今般の自石市長選挙により、2市7町のうち任期満了の4市町『首長」選挙がすべて終わります。新しい首長で構成される、仙南地域広域行政事務組合の理事会での、放射能汚染廃棄物の焼却処分の施策に良い影響を与えていただけるのではないかと、わたしたち放射能汚染廃棄物の焼却に反対する白石の会・仙南の会は、期待を込めてこの自石市長選挙を見守つています。

そこで、この度、新市長を目指されている立候補予定の方々に、「放射能汚染廃棄物の焼却処分Jにどう向き合い対応されるのか、その所信を明らかにしていただき、回答はそのまま公開し、それぞれの住民の判断のひとつの参考と、今後のわたしたちの運動の参考にさせていただくために、アンケートの要請をすることにしました。
選挙戦準備でご多忙な折恐縮ですが、ぜひ、立候補予定者のお考えを住民への決意として明らかにしていただきますようお願いします。

*回答は、10月12日(月)までに、郵送でお願いします。

宛先 吉田隆夫 〒989-0225白石市東町一丁目11番地14の6号
(TEL・FAX)0224-25-8177


白石市長選挙 立候補予定者への公開アンケートへの回答 2020.10.12

(山田裕一さん 大野栄光さんの回答)《回答原文のまま》

1.仙南地域広域行政事務組合は、住民の理解も、合意も得られないまま、「農林業系放射能汚 染廃棄物Jの焼却処分を行つたとわたしたちは見ています。このことについて、自石市住民 への説明は尽くされているとお考えかどうか、仙南2市7町住民の理解と合意形成は得られ ているのかどうか、お考えをお答えください。
《山田さん》
・農林業系廃棄物の焼却については、住民の皆様の不安等を払拭するため、仙南地域広域行政 事無組合を構成する2市7町の広報紙等により周知した上で、構成市町と組合の合同による住民 説明会を実施しているものであり、民主的な手続きを踏まえて実施されたものと考えております。
《大野さん》
・選挙公約には、「市民との対話J「十分な説明責任」をかかげています。市民との合意形成には、 説明を尽くすことは、当然必要だと考えています。

2.国が主張するパグフイルターによるセシウム99・99%除去の根拠は崩れました。焼却炉か ら漏洩する放射能により、住民は外部被ぼく、内部被ばくの健康被書にさらされると、わたしたちは訴えてきました。焼却処分による被ばくリスクと、住民の健康被害についてどうお 考えか、お答えください。
《山田さん》
・仙南クリーンセンター煙突排ガス中の放射性セシウム濃度の測定結果は「不検出」との報告を受 けているところであり、支障がないものと考えております。
《大野さん》
・「大崎住民訴訟」については、報道で承知しています。「科学的知見」に関する公判での行方を見 守っています。その上で、「被ばくリスク」「健康被害」の再検証が議諭されるよう働きかけます。

3.「農林業系放射能汚染廃棄物」の焼却処分は、住民の健康を守るうえで適切なものとお考え ですか。適切と判断されている場合、その根拠も具体的にお示しいただき、お考えをお答え ください。処分方法については、「隔雛保管を!」と、わたしたちは主張し訴えてきましたが、 このことについてのお考えもお答えください。
《山田さん》
・農林業系廃棄物については、長期間、汚染廃棄物の一時保管を強いられていることで、保管農 家にとっては、心身ともに大きな負担となっており、早急に処理する必要があると考えております。ま た、農林業系廃棄物は、腐敗性があり、長期にわたりそのまま保管すると生活環境保全上の支障が 生じるおそれがあることや、国と県が行つた調査では数百Bq/聰のものが多いこと、さらに、今後、 濃度が急激に減少することは考えられないことから、通常の処理方法で安全に処理すること ができる8,000 Bq/kg以下の廃棄物については一刻も早く適正に処理する必要があるものと 考えております。組合においては、これまで、国が示した「焼却以外の処理方法」も含めて 検討してきましたが、最終処分までを見据える必要があることに加え、大量の廃棄物を安全 かつ迅速に処理するためには、「混焼」によって処理を進めることが最も現実的であるとい う判断に至ったという認識でおります。
《大野さん》
・「風評被害」と「実害」の問題は、生産者と住民の対立を生まないようにしなければなりません。 『隔離保存」の件も自石市民との話略いと理解を求め結論を出す必要があると考えています。

4.昨年10月の台風被害で、仙南2市7町では膨大な「災害廃棄物」が発生し、現在焼却処 分をしています。しかし、この「災害廃棄物」には、iO年前の福島第一原発事後出来の放射 性物質を含んでいる可能性が否定できないため、仙南地域広域行政事務組合には、「災害廃棄 物」の焼却前の放射能測定を求めましたが、拒否されています。今回の「災害廃棄物」も含 め、今後、同様の自然災害が発生した場合にも、「災害廃築物」の焼却前の放射能測定と結果 の公開は必要と思いますが、お考えをお答えください。
《山田さん》
・今回の災害災害廃棄物については、令和元年東日本台風に伴って発生したものであることから、 焼却前に放射性セシウム濃度を測定する必要はないものと考えております。
《大野さん》
・近年の気候変動を見ますと、昨年の台風被害の再来を予測した総合的防災対策の必要が あると考えます。その際、災害廃棄物の「処理」についても最重要の課題になります。 ご指摘の点についても、十分考慮して取り組みます。

5.昨年5月の「農林業系放射能汚染廃棄物」の本焼却前に、わたしたちは試験焼却中の放射 線量の上昇傾向、モニタリングポストの計測データが長時間欠落する異常な状態を、当局の 公開データから発見しました。測定値上昇やモニタリングポスト計測データ欠落の原因を明 かにせず、放置したままでは住民の安全を保障するとは言えません。わたしたちは、焼却処 小 分の中止と再検証を求めています。このことについてのお考えをお答えください。
《山田さん》
・環境省が設置したモニタリングポスト計測データの欠測の原因については、常時、同省ホームペ ージで明らかにされているところであり、問題がないものと考えております。
《大野さん》
・国が定めた「基準Jが安全。安心を完全に保証するものではないと思っています。ご指摘の点につ いては、十分に承知していませんので、仙南地域行政事務組合理事会に臨む際には、この事実に ついて仙南地域行政事務組合に質してまいります。

6.仙南地域広域行政事務組合による「晨林業系放射能汚染廃棄物」の焼却処分は、現在、中 断していますが、台風19号による「災書廃棄物」の焼却処分の進捗状況から見て、来年1月 にも再開されることが推察されます。その場合、事前に仙南2市7町住民への十分な説明を行 う必要がありますが、お考えをお答えください。
《山田さん》
・現在、組合構成市町と組合では、令和元年東日本台風に伴つて発生した災書廃棄物の処理に 全力を挙げて取り組んでいるところであり、農林業系廃棄物の再開等については、未だ検討がなさ れておりません。
《大野さん》
・わたしのモットー、『公約』は、「市民との対話J「行政の丁寧な説明責任です。 「白石刈日綜合病院の公設民営化」しかり、「白石第一幼稚園休園問題」しかり、「スパッシュランド 問題」しかりです。常にこのことを念頭に対応したいと考えています。


pdf書類はこちら。
白石市長選アンケート.pdf(651KB)
白石市長選アンケート資料.pdf(1.8MB)

 

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